水戸地裁

 茨城県古河市の介護老人保健施設で2020年、男性入所者2人に点滴器具から空気を注入して殺害したとして、殺人罪などに問われた元職員赤間恵美被告(40)の裁判員裁判で、水戸地裁(山崎威裁判長)は7日、1人に対する殺人罪を無罪とし、懲役20年の判決を言い渡した。求刑は無期懲役。弁護側は殺人罪について全面的に無罪を主張していた。

 他殺だったのかどうかの事件性、被告が殺害したかどうかの犯人性が争点だった。被告は25年12月の初公判で「私は空気を注入していない。殺害していない」と述べた。

 起訴状によると老健施設「けやきの舎」で20年5月に鈴木喜作さん=当時(84)、7月に吉田節次さん=当時(76)=に、それぞれの点滴用チューブにつないだシリンジ(注射筒)で空気を注入し、空気塞栓症による急性循環不全にして殺害したとしている。

 赤間被告は21年11月、スーパーで牛肉など計5千円相当を万引したとして窃盗罪にも問われ、起訴内容を認めた。