高貴なたたずまいの旧台徳院霊廟惣門=東京都港区

 夜空を照らす東京タワー=東京都港区

 竹芝客船ターミナルの広場に立つ巨大マスト=東京都港区

 キャッチボールをしたくなる芝公園野球場=東京都港区

 厳かな光が広がる芝東照宮=東京都港区

浜松町地図

 高貴なたたずまいの旧台徳院霊廟惣門=東京都港区  夜空を照らす東京タワー=東京都港区  竹芝客船ターミナルの広場に立つ巨大マスト=東京都港区  キャッチボールをしたくなる芝公園野球場=東京都港区  厳かな光が広がる芝東照宮=東京都港区 浜松町地図

 東京都港区の浜松町はJRや地下鉄、モノレールの駅が集まり、近くに船の発着場を有する交通の要衝だ。昼は乗降客でにぎわい、夜は静かで美しい光の街に変わる。

 JR浜松町駅から西に向かい、旧東海道(第1京浜)を渡ると、瓦屋根に朱塗りの古風な増上寺大門に至る。ここから徳川家の菩提寺である増上寺の参道だ。街灯の光も控えめで、聖地ならではの静けさが辺りを覆う。

 芝公園の一角で夜の散歩者がカメラを向けるのが、国の重要文化財に指定されている旧台徳院霊廟惣門だ。台徳院とは徳川幕府の2代将軍秀忠のこと。堅実だったと伝わる人柄を表すように上品な照明が門を照らし出し、見る者の気持ちを落ち着かせる。

 程近い芝東照宮も気品ある光が特徴だ。木立に囲まれ暗闇が広がる参道の先に本殿があり、厳かなだいだい色の光が漏れている。中に家康の像が安置されている。平和な江戸時代の礎を築いた偉人の魂が安らいでいるように感じた。

 浜松町かいわいだけでなく、夜の東京に欠かせないのが東京タワーだ。世界的な照明デザイナーの石井幹子さんが手がけたライトアップのおかげで人気スポットに。観光客らは公園の芝に座り、オレンジ色に輝く塔をじっと見つめて感慨にふけっていた。一人一人の心を温かく照らす“明かり”になっている。

 東京タワーの絶景ポイントを探し歩いて、芝公園野球場を見つけた。ナイター照明によってグラウンドの茶色い土、緑の芝生が幻想的に浮かび上がる。プレーしている人はいなくても、「ボール」「ストライク」の声が聞こえてきそう。

 浜松町駅に戻り、さらに東に進めば、金色の電飾で彩られた巨大マストが目印の竹芝客船ターミナルに到着する。港に接岸した客船は純白の光に照らされ、出航準備中だ。光の景色を求め、散策を続けることにした。

 【ちなミニ】ウォーターズ竹芝発着場(運航は休止中)で夜空を眺めるひとときは至福の時間。