札幌市で講演する曽我ひとみさん=3日午後

 北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさん(67)が3日、札幌市で講演し、「まだ帰国できずにいる拉致被害者の気持ちを考えると進展のない現状にいらだちを覚える」と悔しさをにじませ、未帰国被害者の早期救出を訴えた。

 1978年に新潟県佐渡市で一緒に拉致され、いまだ行方不明の母ミヨシさん=失踪当時(46)=がかつてプレゼントしてくれた腕時計を身に付けて登壇。ミヨシさんとの思い出を振り返り「帰って来たら家族との楽しい生活を味わってほしい」としつつ、「母の年齢を考えるとそんなに長くは待てない」と焦りも語った。

 拉致被害者全員の帰国が願いだとして「署名活動への一筆が拉致被害者を取り戻す助けになる」と呼びかけた。