【シントラ共同】欧州連合(EU)の通商担当閣僚に当たるシェフチョビッチ欧州委員と中国の王文濤商務相は29日、ブリュッセルで閣僚級貿易協議を開き、摩擦解消に向け集中的に議論を進める方向で一致した。貿易不均衡や中国による重要鉱物の輸出管理措置を巡り、10月までに具体的な成果を目指す。
EUは中国に対する巨額の貿易赤字を問題視している。貿易協議後に発表した共同声明によると、貿易の流れを監視する枠組みを共同で設置することで合意した。透明性を高め、具体策の検討に生かす。
中国による重要鉱物の輸出管理は、EU企業向けの輸出許可手続きの簡素化などが議題となる。共同声明は「世界の産業供給網の安定性を維持するため、さらなる努力が必要だ」と指摘した。
紛争処理制度で機能不全が続く世界貿易機関(WTO)の改革を進展させ、権威と実効性を強化する必要性も強調した。
EUの中国に対するモノの貿易赤字は2025年に約3600億ユーロ(約66兆円)に達した。
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