産業ガス大手のエア・ウォーターは29日、札幌市で株主総会を開いた。昨年発覚した不適切会計問題の経緯や再発防止策を説明。ガバナンス(企業統治)強化に向けた経営体制の刷新を決めた。社長に就いた千歳喜弘氏は総会後の報道陣の取材に「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と陳謝した上で「早期に信頼回復に努めたい」と述べた。
ガバナンス強化へ向け、社外取締役が5人を占める取締役8人の選任議案を可決した。エア・ウォーターでは、昨年12月に会長を辞任した豊田喜久夫氏に権力が集中。千歳氏は2022年から社外取締役を務め、会社側からの情報共有が不足していたと振り返り、取締役会の実効性を高めるとした。
エア・ウォーターは医療や防災、食品事業も手がけ、グループ会社数は200社超。千歳氏はグループ再建に「2年をめど」に取り組み、後進に譲りたいとした。
不適切な会計処理は、外部の弁護士らで構成する特別調査委員会や自主点検で、エア・ウォーターを含むグループ39社で確認。5月には東京証券取引所が「特別注意銘柄」に指定した。
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