亡くなった歌手美輪明宏さんは、出身地の長崎で原爆に遭った体験をたびたびメディアで語ってきた。28日、訃報に接した地元では「平和推進に発信力のある人を失った」と悲しみが広がった。

 長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)の田中重光会長(85)は、かつて舞台運営に関わっていた際、まだ20代だった美輪さんに出演してもらったことがあるという。

 長い間、不戦を訴えてきた美輪さんに「芸能界ではっきり物を言う人は嫌われるが、社会に影響の大きい人が平和が大事だと言ったのは、価値あること。貴重な人だった」と惜しんだ。

 母方の遺骨が代々納骨されているという本行寺(長崎市)の馬場泰宣住職(48)は「心の支えになっていた」と話した。