妖艶かつ美意識あふれる世界観で知られ、ヒット曲「ヨイトマケの唄」や舞台「黒蜥蜴」で知られた歌手で俳優の美輪明宏(みわ・あきひろ、本名丸山明宏=まるやま・あきひろ)さんが20日午前9時30分、老衰のため死去した。91歳。長崎市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。所属事務所が28日、公式サイトで発表した。

 国立音楽高校(現国立音楽大付属高校)中退後、丸山明宏の名で歌手活動を始め、東京・銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」に出演。シャンソンのカバー曲「メケメケ」がヒットし「神武以来の美少年」と話題を集めた。1966年には、肉体労働者の悲哀と無償の愛を歌った自作の「ヨイトマケの唄」が大ヒットした。

 俳優としては、寺山修司が主宰した劇団天井桟敷の「毛皮のマリー」や三島由紀夫が脚本を手がけた舞台「黒蜥蜴」などに主演。中性的なあでやかさで独特の世界観を披露、高い評価を得た。

 美輪明宏に改名後、フランスなどでコンサートを行ったほか、舞台「愛の讃歌」で衣装、演出を自ら手がけるなど多彩な活動を展開した。