連記式で投票してもらうと…

 投票制度を変えれば女性議員は増えるのか―。早稲田大などの研究チームは、複数の候補者に投票できる連記式が女性当選者の増加を後押しするとされる説を検証するため、約5千人を対象とした実験をした。連記式では男女のバランスを意識して投票する傾向が強まった一方、最終的な当選者全体では女性が増えない可能性があり、効果は限定的であることが示された。

 研究チームの尾野嘉邦・早大教授(政治行動論)は「制度を変更すれば自動的に女性議員が増えるとは限らず、有権者の行動を含めて検討する必要がある」とした。

 実験には、国内の有権者5400人が参加。3人区の市区町村議選の設定で、性別、年齢、経歴など架空の候補者のプロフィルを提示し、6人の候補者の中から3人を選ぶ連記式と1人のみ選ぶ単記式で投票してもらった。連記式では、2人目と3人目に男女を組み合わせて選ぶ確率が高まったが、1人目に男性を選ぶ傾向が単記式よりも強くなった。

 日本では1946年の衆院選で連記式が採用され、女性議員39人が誕生。投票制度が影響した可能性が指摘されていた。