手で「ちょん」と触れると毛繕いが始まる―。兵庫県の淡路島に生息するニホンザルが、相手の体に「タッチ」して毛繕いのきっかけづくりにしているとの研究成果を、奈良女子大の貝ケ石優特別研究員(比較行動学)が27日までに発表した。仲良しではないサルが相手のことが多く、交流を誘いかけることを意図しているとみられる。
貝ケ石さんによると、ニホンザルは体の汚れを取るほか、別のサルとコミュニケーションを取る目的で毛繕いをする。その際、相手の前に横たわるジェスチャーにより毛繕いを催促することが知られている。
今回は2017~24年、野生ニホンザルの施設「淡路島モンキーセンター」を訪れた群れを観察。相手の体に手でタッチするしぐさを「タッピング」と名付け、毛繕いとの関連を調べた。
タッピングがあった114事例を分析したところ、うち7割超の88事例で直後の毛繕いを確認。従来のジェスチャーがあった事例と比較すると、普段毛繕いし合う機会が少ないサルに用いられる割合が高かった。
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