米半導体大手マイクロン・テクノロジーのロゴ(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】米半導体メモリー大手マイクロン・テクノロジーの時価総額が先月、株式市場で初めて1兆ドル(約161兆円)を突破した。生成人工知能(AI)向け半導体メモリー需要の急拡大が株価上昇を支える。利益率の低い「脇役」とみられてきたメモリーがAIブームの新たな主役に浮上しつつある。今月24日発表の好決算が25日の日経平均株価の大幅上昇要因となった。

 AI向け半導体では、これまでエヌビディアの画像処理装置(GPU)が象徴的存在だった。生成AIの高度化に伴いデータセンター建設が世界的に拡大する中、GPUを動かす高速メモリー需要が急増。膨大なデータを高速処理する「広帯域メモリー(HBM)」と呼ばれる半導体の重要性が急速に高まっている。

 ウォールストリート・ジャーナル紙によると、マイクロンは需要に生産能力が追いつかず、主要顧客向けは必要量の半分から3分の2程度しか供給できていない。

 供給が逼迫する中、株価は5月26日に896ドル近辺と、昨年末比3倍超に上昇。5月だけで7割超値上がりした。