6月に刊行された「週刊ファミ通」40周年記念号

 ゲーム総合誌「週刊ファミ通」が今年6月に創刊から40年を迎えた。紙の雑誌が次々と姿を消す中、今や唯一の週刊のゲーム総合誌に。編集長の嵯峨寛子さん(41)は、「いろいろなものがインターネットで楽しめるからこそ、手に取れる紙媒体の価値が高まっている」と意気込んだ。

 同誌は「ファミコン通信」として1986年に創刊。新作ゲームの紹介や、業界関係者のコラム、同誌の編集者ら4人が新作をプレーして評価する「クロスレビュー」などを掲載してきた。2010年代後半からは速報重視ではなく、特集中心に変えた。

 最近はゲーム業界でも、周年を迎えるタイミングでその作品を盛り上げるビジネスが主流になってきた。「速報性ではネットには勝てないが、紙の雑誌を出す意味は何かと考えた時、じっくり楽しんでもらえるようにしようと考えた」

 何時間もかけてプレー画面を撮影するほか、近年はゲーム専門サイト「ファミ通.com」を軸にSNSや動画の展開にも力を入れ、仕事の量は増える一方だ。30~40人の編集者が、ウェブと紙の雑誌で頭を切り替えながら作っている。「ゲームが好きでないと続かない仕事ですね」と嵯峨さん。

 「ずっと続けてきたからこそ、みなさんが大事に思ってくださる。週刊をとにかく続けていくことが一番の目標です」