太平洋戦争末期に沖縄県警察部長を務めた宇都宮市出身の荒井退造(あらいたいぞう)の足跡や顕彰活動を紹介する企画展が7月12日まで宇都宮市南図書館で開かれている。
荒井は1900年、現在の同市上籠谷(かみ(こもりや)町に生まれた。43年に沖縄県警察部長となり、島田叡(しまだあきら)知事と住民疎開に尽力したことで知られる。企画展は荒井の顕彰活動に取り組むNPO法人菜の花街道と同館が毎年開催している。
会場には荒井の足跡や法人の顕彰活動を紹介するパネルや、沖縄県公文書館に提供された米軍撮影の沖縄戦時下の写真16点などが並ぶ。法人が昨年度募集した第9回島守忌俳句大会の入賞作品も紹介している。
沖縄慰霊の日の23日も、足を止めて展示資料に見入る来館者の姿が見られた。法人の荒井俊典(あらいとしのり)代表(88)は「戦後81年がたち、戦争の記憶も薄れつつある。退造を一つの起点として、改めて日常の尊さを感じてもらいたい」と話した。
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