那須町伊王野の那須霞ケ城ゴルフクラブ(GC)でこのほど、国内最大級の木造建築とされるクラブハウスの建築30周年記念式典が開かれた。同GCを所有する香港の投資会社「シーグランドキャピタル」から、構造設計を手がけた東京都豊島区東池袋5丁目、技術士中田捷夫(なかたかつお)さん(86)に感謝状が贈られた。

 クラブハウスは1996年度の県マロニエ建築賞を受賞。木材は米国のミシシッピ川沿いで産出される「サザンイエローパイン」を使い、ドイツ製の金具でつなぎ合わせた。建築面積は約3千平方メートルで、20メートル以上のはりを用いるなど広々としたダイナミックな空間が特徴。

 中田さんによると、89年に始まった日米構造協議に伴い米産木材の輸入が促され、当時のオーナーの意向で建築された。中田さんはクラブハウスを久々に訪れ「30年間しっかり頑張っていてくれてうれしい。さまざまな国の人たちが関わった貴重な建物なので、メンテナンスを施し長く使ってもらいたい」と話した。

 式典で中田さんは構造計算書や設計図、風洞実験に用いた模型など資料一式を同クラブ託し、クラブハウスの名称を「結(ゆい)」と名付けた。