埼玉県立の特別支援学校の男性教員が、過労によるうつ病で休職し、復職後も職場環境が改善されず症状が悪化したとして、県に慰謝料など約1200万円の賠償を求め、近くさいたま地裁に提訴することが21日、分かった。男性は「特別支援教育の現場は限界。見て見ぬふりを続ける行政の責任を問いたい」としている。
県の担当課は「必要な手続きを進めるとともに、適切に対応してまいりたい」とした。
男性は渡辺慶さん(40)。訴状などによると、2017年に県の特別支援学校教員として採用され、高等部の生徒を担当。22年に現在の学校に着任した。25年4月からは業務に問題がある後輩の指導や、研修などで不在になりがちな同僚のカバーを一手に任され、月80時間を超える残業や休日出勤を余儀なくされた。
同7月にうつ病と診断されて休職。10月に復帰したが職場環境に変わりはなく、管理職に改善を申し出ると担任から外された上、別室での1人勤務を命じられるなどした。12月には症状が悪化して再び休職し、その後精神障害者保健福祉手帳(2級)を交付された。
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