「Somebody‘s Night」の原稿。当初のタイトルは「刹那の楽園」と付けていた

 作詞家になって8年。その間ずっと、詞の依頼が来るのを待ち焦がれていた人がいました。

 学生時代、矢沢永吉(やざわえいきち)さんのバンド「キャロル」に出会い、その完璧さにしびれました。1978年に発売された矢沢さんの「時間よ止まれ」は、僕が初めて買った邦楽のレコード。魂に語りかけてきて、こちらはただため息をつく。歌の技術や表現力などを超える圧倒的な力でした。

 作詞家としてヒット曲を出し続けているのに、