宮城県塩釜市の仙台塩釜港で今年3月、停泊中の宮城海上保安部の巡視船「ざおう」から重油が流出した問題で、第2管区海上保安本部は19日、記者会見した。重油を燃料タンクに送るポンプの自動制御ボタンを機関士が押さず、警報も鳴らずにあふれ出たことが原因と公表。乗組員が寝過ごして定時巡回を2回怠り、被害を拡大させたとの認識を示した。

 海面に漏れ始めたのは3月24日深夜。翌日未明までに計14・8キロリットルが流出した。ワカメやコンブ、ノリなどの水産物に被害が出ており、白崎俊介本部長は「地域の皆さまに多大なご迷惑をおかけしている」と謝罪した。2管本部は今後、海洋汚染・海上災害防止法違反の疑いで機関士らを書類送検し、処分する方針。

 2管本部によると、機関士は運転ボタンを押した後、自動でポンプが停止する状態に切り替えるための別のボタンを押したつもりが、実際には押せていなかった。重油が送られた二つのタンクでは一定量を超えると鳴るはずの警報装置が無効化されていたり、機械の不具合があったりしてそれぞれ作動しなかった。