滋賀県日野町で1984年、酒店経営の女性=当時(69)=が殺害され手提げ金庫が奪われた「日野町事件」の再審公判に向けた裁判官、検察側、弁護側による3回目の協議が19日、大津地裁で開かれ、大津地検は服役中に75歳で病死した阪原弘さんの有罪を主張しないと明らかにした。強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原さんは、再審公判で無罪判決を言い渡されることが確実となった。
協議後、大津地検は「記録を精査・検討した結果、有罪の主張を行わず、新たな立証も行わないこととした。裁判所に対し、速やかな公判期日指定と、しかるべき判断をお願いした」とのコメントを出した。弁護団によると、協議で地検は阪原さんが無罪だとは明言せず、無罪論告をするかどうか表明しなかった。即日結審するかどうかも決まらなかった。
阪原さんの長男は大津市内で記者会見し「ほっとした。無罪判決を早期に受け取れるのでは」と喜びを語った。
死刑・無期懲役が確定した戦後の事件で、本人の死後に遺族らが請求した「死後再審」が開かれるのは初となる。
再審公判に向け検察側は有罪立証するかどうかを検討し、証拠関係などから最終的に断念したとみられる。
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