「船を沈没させ、26人を溺水により窒息させた」。無罪を主張してきた運航会社社長桂田精一被告(62)は、裁判長から言い渡された禁錮5年の実刑判決を身じろぎせず聞き入った。北海道・知床半島の雄大な自然を見ようと観光船に乗り、プロポーズ直前のカップルや旅行中の親子ら26人が犠牲になった未曽有の海難事故。傍聴席の被害者家族は、ハンカチで両目を覆ってすすり泣いたり、メモ帳に判決理由を書き込んだりして耳を傾けた。
スーツ姿で現れた被告は主文言い渡しに先立ち、傍聴席と被害者家族、裁判官にそれぞれ頭を下げて証言台に移動。主文が言い渡されると、開いた足のひざに手を乗せて座った。これまでの公判の大半で目線を落としていた被告だが、裁判長が読み上げる判決理由に顔を上げ、時折うなずいた。
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