【ナイロビ、ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)がアフリカ・コンゴ(旧ザイール)東部で流行するエボラ出血熱を巡る緊急事態宣言を出してから17日で1カ月。WHOは過去に例のない迅速な対応に踏み切ったと訴えるが、支援不足で感染者の治療や接触者の追跡に影響が出ており、終息は見通せない。
WHOによると、コンゴ東部イトゥリ州を中心に808人が感染し、死者は192人。隣国ウガンダでも19人の感染が確認され、2人が死亡した。国境なき医師団(MSF)は15日の声明で、検査機器が行き渡らず「感染の正確な規模は誰も分からない」と警告した。
コンゴでは患者の検知が遅れて拡大につながったとの指摘がある。交流サイト(SNS)で「死者の異常な多発」を示す投稿が相次ぎ、WHOは5月5日になって初めて事態を察知。最初の患者死亡は4月24日だったとみられ、トランプ米政権の援助削減で監視体制が弱体化しているとされる。
確認された「ブンディブギョ株」には有効なワクチンがなく、米国は流行地域からの入国を制限した。
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