太平洋戦争末期の沖縄戦で、兵士の看護や物資の運搬に動員され亡くなった学徒約2千人を慰霊する追悼・平和祈念祭が16日、那覇市の旧制県立第一中(現県立首里高)の寮跡地で開かれた。元学徒らが献花や黙とうをし、学友を悼み平和を願った。軍国教育を受けた経験を踏まえ、国が5月に平和学習を巡って政治的中立に反すると認定したことを「介入」と懸念する声も上がった。
寮跡地には約60人が集まった。90代後半となった学徒たちはつえをついたり、支えられたりしながら歩いて参加。首里高の生徒たちが、沖縄戦の継承を願う歌を合唱すると、涙を流す人もいた。
主催の「元全学徒の会」共同代表の瀬名波栄喜さん(97)は「戦争がなければ今ごろ(学徒たちが)子や孫に囲まれていただろう。想像するだけで言葉に窮してしまう」と話した。
共同代表の翁長安子さん(96)は、名護市辺野古沖の船転覆事故を受けた文部科学省の認定を念頭に「軍国教育を受けた世代として、国による教育現場への介入には強い懸念を示さざるを得ない」と述べた。
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