カンボジア・ポイペト、プノンペン、タイ・バンコク

 カンボジアの拠点で特殊詐欺に関与したとして日本人29人が昨年逮捕された事件で、愛知など6県警合同捜査本部は16日、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で、拠点のオーナーとみられる佐々木裕介容疑者(38)を逮捕した。海外詐欺拠点のトップ格とされる人物が日本警察に逮捕されるのは極めて珍しい。拘束されたタイから羽田空港へ移送する航空機内で逮捕状を執行した。

 捜査本部やタイ警察によると、容疑者はタイの首都バンコクに妻子と住み、遠隔でカンボジア北西部ポイペトの拠点で詐欺電話をかける日本人の「かけ子」や中華系の管理者に指示を出していたとみられる。

 カンボジア当局が拘束し、捜査本部が逮捕したかけ子の供述などから容疑者が浮上し、警察庁がタイ側に捜査協力を要請。タイ警察が6日、容疑者を拘束したと明らかにしていた。

 容疑者は16日午後6時ごろ、10人ほどの捜査員に囲まれ航空機を降りた。

 逮捕容疑はかけ子らと共謀し昨年2月、警察官をかたる電話をかけ、茨城県つくば市の30代女性から現金をだまし取った疑い。