東京都港区の区長の申し立てにより成年後見人を付けられたことで「不要な後見で財産管理の権利を奪われ、精神的苦痛を受けた」として、同区在住の三谷昌平さん(93)が区に100万円の損害賠償を求めた訴訟の弁論準備手続きが16日、東京地裁であり、港区側が争う姿勢を示した。関係者への取材で分かった。
当初は公開の法廷で口頭弁論が開かれる予定だったが、非公開での手続きに切り替わった。
訴状などによると、1人暮らしの三谷さんは2023年に栄養失調で搬送された際に悪性リンパ腫が見つかった。区は「要介護5」と認定し、当時の区長名で後見開始を申し立て、弁護士が後見人に就いた。
三谷さんは入院中から「自分で判断できる。後見はいらない」と訴え続けていたと主張。自ら東京家裁に後見取り消しを申し立て、昨年1月に審判で取り消された。
一方、港区側は答弁書で「区による後見申し立てに三谷さんは『お願いしたい』と了承していた」と反論。正当な申し立てだったとしている。
後見は「判断能力が欠けているのが通常の状態の人」が対象。
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