日光市大桑町、主婦斉藤富子(さいとうとみこ)さん(88)の自宅で「キミガヨラン」の花が咲いている。高く伸びた花茎に釣り鐘状の乳白色の花がいくつも付き、訪れた人の目を楽しませている。
キミガヨランは「君が代蘭」とも書き、北中米の南東部が原産。屋外の観賞用植物として明治以降に国内へ入ってきた。葉が細く途中で垂れることが特徴で、暖かい地域では毎年開花する。しかし長年、花を付けなかった寒冷地の株が開花することは珍しいとされ、斉藤さんも「30年以上、自宅に植えてあるが花は初めて見た」と話す。
5月下旬、とがった葉が集まる低層の幹から花茎が伸びていき、高さ2・5メートルほどになったところで開花した。台風6号の直撃も免れ、花も今週末までは見られそうだ。
昨年5月に他界した斉藤さんの夫政美(まさみ)さん(享年86)が、一昨年の冬に庭の端から花壇に移植した。斉藤さんは「夫の形見だと思って花を楽しみたい」と話していた。花の観賞は自由にできる。斉藤さん宅は国道121号の大桑交差点を西に入り、東武鬼怒川線の線路の手前北側。
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