香川県は12日、県立中央病院(高松市)で2022年9月、手術支援ロボットを使った腎腫瘍の切除手術を受けた70代男性が術後に亡くなる医療事故があったと明らかにした。手術中に生じた出血を止める処置が不十分だった。県は、損害賠償金として計3200万円を遺族2人に支払う。
県によると、手術中に損傷した腎動脈を止血する際、縫合用の糸が切れて2~3回しか縛れなかった。通常は4~5回縛るという。追加で縫合したが、術後に容体が悪化。手術した腎臓の摘出や輸血をしたが翌朝、出血性ショックで死亡した。
病院の医療事故調査委員会は、止血のために縫合した部分が緩んで再び出血したのが原因となった可能性を指摘した。病院は、今後は複数の医師で止血を確認するなどの再発防止策をまとめた。
高口浩一院長は記者会見で「基幹病院としてあってはならないことで、多大なご負担をおかけしたことを心よりおわびする」と述べた。
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