未解決だった数学の証明問題を人工知能(AI)で解いたとの報告が相次ぎ、欧米の数学者が警鐘を鳴らす宣言を11日までに発表した。信頼性の担保がなく検証も困難な証明が流通するなどの脅威を挙げ、発表者が正確性に責任を持つよう勧告する内容。日本を含む84カ国・地域の数学団体で構成する国際数学連合が支持を表明、2千人を超える世界の数学者からも賛同が集まっている。
宣言は、オランダのライデン大で昨年開催された数学の機械化に関する会合参加者のうち16人がまとめた。AIの脅威として、一見正しいが信頼性に欠ける成果が量産され、専門家による審査体制を圧迫するほか、先行研究を適切に引用しない恐れがあると指摘。プレスリリースやブログ記事の形で発表され、企業がAI製品の宣伝に利用しているとも批判した。
また数学の研究成果がAIの能力向上に利用され、戦争や人々の監視など倫理的に問題のある用途に使われていることにも懸念を示した。
数学者に対しては、AIを使った場合はそのことを明示し、結果に責任を持つことを提言した。
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