平家物語で、はかなさの象徴とされている「沙羅双樹の花」が京都市右京区の東林院で見頃を迎え、特別公開が11日、始まった。参拝者らはコケの上に散り落ちた白い花に、静かに見入っていた。
沙羅双樹として知られているのはナツツバキ。梅雨時、朝に白い花を咲かせては夕方には散ってしまうという。平家物語の冒頭で「盛者必衰の理をあらわす」と例えられている。東林院では、樹齢約350年とされた古木が20年前に枯死したが、その種子から育てた木が毎年花を付けている。
西川玄房住職(87)は「一日一日、悔いなく生きることの大切さを花が身をもって教えてくれている」と話した。
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