日本酒製造の小島酒造店(塩谷町風見、小島拓(こじま・たく)代表社員)は、代表銘柄「かんなびの里」を初めてリニューアルした。「shinka~進化~」をテーマに新たなラベルに刷新し、「国内最小クラスの酒蔵」としての強みを再定義した。
「かんなびの里」は、約40年前に先代が創設した銘柄。需要が大きく変動した新型コロナウイルス禍の中、自ら醸す日本酒を見詰め直す時間があり、未来の「小島酒造店/かんなびの里」の姿を探ってきたという。
その中で「強み」を四つの面から表現することにした。一つは宇都宮氏の出城だった「風見城」神主家の系譜を引きながら、150数年にわたり酒造りに携わるアイデンティティー。次に、小島代表社員が中心になって全ての醸造工程を手掛ける国内最小クラスの酒蔵であること。さらに、袋に入れた醪(もろみ)を3日間かけてゆっくり搾って雑味の少ないソフトな酒質に仕上げる丁寧な造り。そして自然豊かな地元の塩谷町、栃木県でしか味わえない食中酒の追求だ。
「かんなびの里」には、神々が降りてくる静寂な田舎里という意味が込められている。風見地区には県無形文化財の「風見代々神楽」があるなど、小島家の周りには「神様」にまつわることが多く、銘柄命名の決め手になったという。
リニューアルでは神職家などに多いとされる家紋「左三つ巴」を反転(陰陽)させた意匠を取り入れ、神が舞う姿(円運動)のようなしなやかな流れをロゴにした。ラベルは以前からの楷書体の銘柄名に加え、背景に新たなロゴを入れ、刷新を表現した。
また、醸造用アルコール添加酒と純米酒があった商品ラインアップを純米だけに再編。「あさひの夢」を精米歩合60%で醸した純米酒と、栃木県産の酒造好適米「夢ささら」を同50%で造った純米吟醸酒の2種に絞った。アルコール度数14.5%。
純米酒は720ミリリットル1964円、1.8リットル2993円。純米吟醸は720ミリリットル3300円。
小島氏は「(蔵の)小さいことを強みにローカルな地酒の希少性、塩谷という地域の酒文化を伝えたい」と話している。

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