明治時代の教育者、新渡戸稲造(1862~1933年)がラフカディオ・ハーン(小泉八雲、1850~1904年)に会ったことをうかがわせる講演記録が見つかった。接触が考えられる時期は、日本人の精神性を説いた「武士道」を著した後でハーンが「怪談」を出す前。新渡戸は武士道でハーンを「日本人の心の最も雄弁で忠実な解釈者」と絶賛しており、記録を見つけた顕彰団体「新渡戸基金」(盛岡市)の藤井茂理事長(76)は「自ら武士道を手渡したと想像すると楽しい」と話す。
岩手出身の新渡戸は米国に滞在していた1900年1月、英文で武士道を出版した。ハーンは04年4月、伝承を基にした「怪談」を米国で出し、約半年後に死去した。
見つかった講演記録は、01年2月13日に東京の明治女学校で新渡戸が語ったもの。同25日発行の「女学雑誌」など2誌に掲載されているのを藤井さんが確認した。
講演では「ラフカディオ・ハーンという人は…日本服で座敷に座りこんでいて、私なぞが行くと、まあ、おかけなさいなぞという」と言及。
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