政府は5日、2025年度版の水産白書を閣議決定した。25年の水産物の輸出額が前年比17・2%増の4231億円となり、過去最高だったと報告。水産物需要は国内で縮小する一方、アジアを中心に世界で拡大しており、漁業者の所得向上や水産業の発展に向け「輸出の大幅な拡大を図り、世界の食市場を獲得していくことが不可欠だ」と訴えた。
品目別では、金額が多い順にホタテガイ、ブリ、真珠だった。輸出先の国・地域は香港が首位で、米国、ベトナムと続いた。全体の輸出量は42・9%増の64万トンだった。
24年度の1人当たりの国内魚介類消費量は、ピークだった01年度の約半分の21・3キロに落ち込んでおり、白書は輸出促進に向けたさまざまな取り組みを紹介。政府は25年、ブリやタイといった輸出重点品目にカキ・カキ加工品とホタテガイ加工品を追加。事業者への資金援助や、輸出先の衛生基準に適合した施設整備の支援もしている。
冒頭、養殖の成長産業化を取り上げ、天然物と比べて安定供給が可能なことから「水産業の中核を担う役割が期待される」と指摘した。
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