2025年6月のプライドパレードに参加した若者たち=東京・渋谷(提供写真)

 昨年の第1回ユースプライドのトークイベントに登壇した佐々木裕妃さん(中央)=東京・原宿(提供写真)

 佐々木裕妃さん(提供写真)

 木下友梨香「スイートピー」(提供写真)

 ニコライ・バーグマンさんのフラワーインスタレーションが並ぶ=東京・紀尾井町(提供写真)

 2025年6月のプライドパレードに参加した若者たち=東京・渋谷(提供写真)  昨年の第1回ユースプライドのトークイベントに登壇した佐々木裕妃さん(中央)=東京・原宿(提供写真)  佐々木裕妃さん(提供写真)  木下友梨香「スイートピー」(提供写真)  ニコライ・バーグマンさんのフラワーインスタレーションが並ぶ=東京・紀尾井町(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【6日(土)】

 ▽「Tokyo Pride 2026」(渋谷・原宿エリアほか)

 LGBTQ+の祭典が東京で幕を開けた。渋谷でのプライドパレード(7日)と並んで注目を集めるのは、10~20代の若い当事者たちが主体となるイベント「ユースプライド」(13~14日)だ。好みのファッションに身を包み、14日のランウエイショーに登場する大学1年の佐々木裕妃さん(18)に話を聞いた。 

 勉学にいそしみ、おしゃれも楽しむ佐々木さんは、好きになる相手の性別を意識しない「パンセクシュアル」だ。自由な校風の高校に通い、総合学習や友人のカミングアウトを機に自覚したという。高校に自主活動団体を発足させ、地元の中学校で350人を前に講演したことも。「講演を断る学校も多く、交渉は大変だった。でも社会のリアルな考えを知ることができた」と振り返る。活動には母を中心に家族も理解を示してくれた。

 ユースプライドのプロジェクトチームではSNSリーダーとして発信を続ける。「LGBTQ+当事者が“悩みを抱えた存在”とだけ見られることに違和感がある。誰にでも異なる個性、人生があることを分かってもらいたい」。昨年の第1回ユースプライドのトークイベントでは、学校現場でのLGBTQ+への理解や課題について語った。パレード参加時に「そんなに目立つと、出るくいは打たれるのでは?」と友達に言われ傷ついたが、一つの価値観として受け止めた。「パレードを通して“一人一人が違って当たり前”と知ってもらうことが大切だ」

 中学ではいじめも経験したが「コンプレックスやつらい体験、悔しさを受け入れてくれる仲間のおかげで、社会的には弱みに見えるものが、自分を構成する強みになると知った」と語る。

 ユースプライドを率いる中島幸乃さんは「自分と価値観が違う人も自然に受け入れる意識を若い頃から学んでほしい。さまざまなバックグラウンドの人と出会うことで“新しい生き方”が見えてくる」と、若者だけでなく大人の参加も呼びかけている。

 ○そのほかのお薦めイベント

 【6日(土)】

 ▽「PERPETUAL FLOW―木下友梨香展―」(~14日、港区、ギャルリーためなが、入場無料)

 花をモチーフにした作品で知られるアーティスト木下友梨香さんの個展が、南青山で開催されている。初の大規模な展覧会に新作約30点を展示した。

 佐賀県の有明海に隣接する白石平野の花農家で生まれ育った。アート制作を始めた当初は油彩の人物画を得意としたが、約10年前に工業用ペンキを用い、身体を使う画法へと転向。幼少期から触れてきた花を描き始めた。手のひらでペンキをすくい、キャンバスへ直接滑らせて色彩の流れを紡ぎだす。

 単色をすくい出し、乾かないうちに次の色を重ねるため、創作スピードに緩急をつけた。それが、偶発的な色の混ざり合いを生み、“花”に豊かな表情を与えるという。

 「手や腕で直接描き、動き回って創作するのは大変だが、ペンキという液体の質感と、身体を使う表現がマッチした」と木下さんは語る。自然の中にある生命のダイナミズムを浮き彫りにする画法だ。

 チューリップや桜、スイートピーといった普遍的なモチーフの現代的解釈が、若い世代を中心に支持されている。「花を巡る記憶は誰にでもある。絵画になじみのない人にとっても親しみやすく、抽象化することで鑑賞者と共有できる要素がさらに強まったのではないか」

 画面からあふれる鮮やかな色彩は見る人の心を明るくする。「考えさせるより感じさせるアートの制作が自分に合い、構図はいくつも浮かんでくる。国境を越えて愛されるモチーフだと思う」。来年はパリで個展開催を予定している。

 ▽「KIOI ROSE WEEK 2026」(~14日、千代田区)

 東京ガーデンテラス紀尾井町で毎年恒例のバラの祭典が行われている。紀尾井テラス4F「水の広場」に、デンマーク出身の世界的フラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンさんの作品が初登場した。

 バラを中心に、アジサイやクレマチスなど初夏を彩る花々を植えた四つのインスタレーション「Flower Flow」を、歴史のある洋館「赤坂プリンス クラシックハウス」を背景に配置。バーグマンさんは「美しいインスタレーションの完成は、花仕事の喜びのうち2割で、あとは栽培準備などの過酷な作業。それを乗り越え、皆さんに作品を見てもらえるのは幸せだ」と語る。

 花壇では“ばらのまち”広島県福山市で生産した新品種のふくやまローズを東京初披露。8~10年の歳月を費やし、地域の農園と共に開発したという。

 バラの祭典に合わせたメニューを提供している敷地内ホテル「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」の総支配人、芝田尚子さんは「都心で豊かな自然に親しみ、植物のエネルギーを感じてほしい」と話した。

 ▽「THE MACARON MONTH」(~30日、渋谷区、千代田区ほか)

 フランスのスイーツブランド「ピエール・エルメ・パリ」が、マカロンを存分に楽しめる限定イベントを、青山や丸の内などの各ブティックで開催している。 

 マンダリンとライム、バジルの香りが楽しめる「ジャルダン デ デリス」などを、フランスの人気イラストレーターのソレダッド・ブラヴィさんが描いた限定ボックスに詰めて販売。定番と限定のスイーツ全20種を味わえる鮮やかなオレンジ色の円形パッケージ「イニシヤシヨン」も特別に用意する。 

 創業者ピエール・エルメさんが約20年前に始めた支援活動のもと、一部店舗に募金箱を設置。集まった募金と収益の一部は認定NPO法人「難病のこども支援全国ネットワーク」を通して、子どもたちの医療と福祉向上のために寄付される。