愛知県は2日、マグニチュード(M)9・0以上の南海トラフ巨大地震が発生した場合、県内の死者は最大2万7千人に上るとの被害予測を公表した。津波・浸水による死者が約半数を占める。津波の高さの最大値は田原市で20・2メートルとしている。一方で、早期に避難する人の割合が高ければ1万8千人に減るとしており、防災意識の向上が重要になりそうだ。
同日開かれた県の防災会議で報告された。国が新たな被害想定を昨年公表したのに合わせ、前回2014年の予測を見直した。国の「各都府県で死者数が最大となるケース」で愛知県は1万9千人とされているが、県は堤防の損壊に伴う浸水なども考慮したため死者が増えた。
県によると、想定は駿河湾から日向灘が震源域の「理論上最大モデルの地震・津波」で、県内の広い範囲で震度6強以上の揺れになる見込みとした。発生頻度は「千年に1度か、それよりもっと低い」と説明。人的被害は冬の深夜、建物被害は冬の夕方で最大となった。
死者2万7千人のうち津波・浸水が原因なのは1万4千人だった。
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