2025年12月、ポーランド・ワルシャワでナブロツキ大統領(奥)と会ったウクライナのゼレンスキー大統領(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領が、第2次大戦期にポーランド人虐殺に関与したウクライナ民族主義組織の名前を軍特殊部隊の呼称に取り入れ、ポーランドから非難の声が相次いでいる。ロシアの侵攻開始当初からポーランドはウクライナ支援を続けてきたが、両国関係に影響しかねない事態になっている。

 ゼレンスキー氏は5月26日、特殊部隊の活躍をたたえ、部隊名に「ウクライナ蜂起軍の英雄記念」との呼称を与える大統領令に署名した。ソ連と戦った蜂起軍はロシアへの抵抗の象徴とみなされている。

 ポーランドでの評価は対照的だ。ポーランド国家記憶院によると、蜂起軍は1943~45年、現在のウクライナ西部で約12万人のポーランド人の虐殺に関与した。記憶院は大統領令を受け「蜂起軍はジェノサイドの責任を負っている」と批判した。

 ポーランドメディアなどによると、ナブロツキ大統領は2023年にゼレンスキー氏に授与されたポーランド最高位の勲章剥奪を提案。ウクライナ支援に積極的だったワレサ元大統領は襟のウクライナ国旗のピンバッジを外した。