京都・伏見工高(現京都工学院高)ラグビー部の監督、総監督として高校日本一に導いた山口良治さんが29日に83歳で死去し、指導を受けた同校の大島淳史監督(43)が31日、取材に応じ「15歳で出会って以降ずっと支えてもらった。父を亡くした時と同じ悲しみ。本当に残念」と涙を見せた。

 京都工学院高は京都市内で試合に臨み、昨年度の全国高校大会準優勝の京都成章高に36―12で勝った。「強かった伏見工を復活させて先生に届けよう、と話して選手を送り出した。気持ちを一つに戦ってくれた」と大島監督。田中琉翔主将(17)は「日本一になって山口先生がつくり上げた伝統を復活させる」と力を込めた。両校の選手は喪章をつけた。

 京都府ラグビー協会の橋本光夫会長(77)は山口さんとプレーした経験があり、後にサッカーJ1浦和の社長も務めた。「厳しい指導の中にも絶対に落後者を出さない信念があったから、ここまで慕われたのだと思う」と述べた。

 山口さんは当初荒れていた学校を熱血指導で強豪に育て、ドラマ「スクール☆ウォーズ」のモデルにもなった。