新潟水俣病の公式確認から61年となった31日、新潟市で式典「歴史と教訓を伝えるつどい」が開かれた。新潟水俣病阿賀野患者会の菅原ハルさん(86)が代表あいさつで「原告患者の平均年齢は75歳を超えている。私たちには時間がない」と問題の早期解決を訴えた。被害団体側が要望した石原宏高環境相は不参加だった。
式典前には被害者団体と環境省との懇談も開かれ、新潟水俣病共闘会議の中村周而議長代行(79)は、認定や賠償を求めた訴訟が繰り返される現状に触れ「救済に向けた取り組みを進めてほしい」と求めた。阿賀野患者会の皆川栄一副会長(82)は「なぜ環境大臣が来ないのか。本当に怒りを感じる」と話した。
式典は県が主催。原因企業の旧昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)の幹部らも参加し、黙とうした。環境省から出席した伯野春彦環境保健部長は「悲劇が二度と繰り返されることがないよう環境行政の推進に全力で取り組む」と述べた。
新潟水俣病は1965年5月31日、新潟大から県に報告があったことをもって公式確認とされる。
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