下野新聞デジタルは今春、栃木県内の進学校を中心に取材し、東京大と京都大の合格者数、合格科類・学部などを独自にまとめました。

 東大入試では「学校史上初」や「約20年ぶり」の合格という快挙があり、京大入試では23年度以降最多の合格者数となりました。合格者たちは狭き門をいかにくぐり抜け、夢への一歩を踏み出したのか-。快挙を果たした県内合格者たちの声を複数回にわたって届けます。

 栃木県立足利高校出身の大野遼太郎(おおのりょうたろう)さんは、今春の大学受験で東大理科1類と慶応大医学部に現役合格し、慶大に進学した。私立最難関の慶大医学部に県内高校から現役合格するのは久々となる。合格者の大半が都市部の有名進学校出身と言われる中、地方の公立中高で部活動にも汗を流した大野さんは、どのようにして合格を勝ち取ったのか。そして、もともと志望していた東大ではなく、なぜ慶大医学部を選んだのか-。5月に19歳となった本人に取材した。

取材に応じる大野さん=5月中旬、東京都内
取材に応じる大野さん=5月中旬、東京都内

 慶大医学部の定員は1学年110人。付属校から進学を除く66人が一般選抜の定員という狭き門だ。

 慶大医学部は2026年度入試に全国初の「栃木県地域枠」を新設した。66人のうち1人が地域枠となり、久々に県内高校から合格者が出るか注目されたが、志願者5人に対し合格者はゼロ。そんな中で大野さんは一般選抜を突破した。

 ■人生の転機は小4に

 東京都内で育ち、小学2年の夏に足利市に越してきた。小4の夏