ソニー生命保険は28日、営業社員4人が在職中に保険契約がある顧客14人から計約1億2千万円を不適切に受け取っていたと発表した。保険勧誘など業務とは関係ない投資話や金銭の借り入れを持ちかけるといった手口で詐取していた。

 全契約者約280万人を対象に進めている調査の一部で、被害を受けた疑いがあると申し出があった顧客を中心に公表した。保険料や保険金の詐取など業務上の被害は現時点でなかったとしている。調査は11月末の完了を見込んでおり、9月中旬に進捗状況を公表する予定だ。

 調査は、横浜市内の支社の営業社員が顧客ら約100人から計約22億円を借り入れ、社内規定に違反したとして2023年4月に懲戒解雇したことがきっかけ。公表後、顧客からの問い合わせが相次いだ。金融庁は今年4月、保険業法に基づく報告徴求命令をソニー生命に出した。

 生命保険の営業社員による金銭詐取を巡っては、プルデンシャル生命保険で社員ら100人以上が計約31億円を詐取する大規模な不祥事が発覚している。