日本政府が南米の関税同盟、メルコスル(南部共同市場)と経済連携協定(EPA)の交渉に入ることが26日、分かった。実現すれば環太平洋連携協定(TPP)や欧州連合(EU)とのEPA以来の大型協定で、南米との自由貿易拡大が期待できる。南米は牛肉や鶏肉といった畜産が盛んで、農家には打撃となる懸念もある。国内産業の競争力を高め、輸入品に対抗する仕組み作りも焦点となる。

 6月にフランスで開催する先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、招待国ブラジルと首脳会談し表明する方向で調整している。与党幹部に交渉入りの方針を伝えた。

 メルコスルは中南米最大の経済大国であるブラジルに加え、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビアが加盟する。5カ国の国内総生産(GDP)を合計すると3兆ドル(約480兆円)規模になる。

 農業分野では、コメなど日本の農業を守る上で特に重視する「重要5項目」での慎重な協議を求める声が自民党内で出ている。

 日本政府はメルコスルと協力強化への枠組み創設で2025年12月に合意するなど関係を強化してきた。