兵庫県たつの市の住宅で住人の田中澄恵さん(74)と次女千尋さん(52)が殺害された事件で、県警が殺人容疑で指名手配した住所、職業不詳大山賢二容疑者(42)について、事件後に着替え、公共交通機関と徒歩で逃走したとみていることが26日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警が25日、事件現場の隣にあり、大山容疑者の実家だった建物を家宅捜索した際、施錠されていなかったことも捜査関係者への取材で判明。現在は空き家とみられ、県警は容疑者が滞在した痕跡がないか調べている。

 2人の遺体が見つかってから1週間。容疑者の行方は分かっておらず、具体的なトラブルなど事件に至る経緯も明らかになっていない。県警は防犯カメラ映像を解析するなどして容疑者の足取りを追うとともに、刃物とみられる凶器の捜索を続けている。

 捜査関係者によると、容疑者が車で逃げた形跡は確認できず、徒歩で立ち去り、電車などを使ったとみられる。遺体発見3日前の16日夜には同県高砂市内の路上で寝ていた容疑者を警察官が職務質問したが、事件を把握できなかった。