日本取引所グループの東京証券取引所=2026年4月10日、東京都中央区

 上場企業の2027年3月期の純利益見通し合算が52兆3419億円となり、前期に比べ7・7%増えることが22日、SMBC日興証券の集計で分かった。7年連続で最高益を更新する。世界的な人工知能(AI)ブームを追い風に、半導体製造装置などを手がける電気機器が全体をけん引する。中東情勢の混乱に伴う原油高で燃料費の負担が大きくなる空運や海運は減益を見込んでいる。

 東京証券取引所の最上位市場プライムに上場する企業を中心に21日までに27年3月期の業績予想を開示した1046社を集計した。

 電気機器は57・0%増の6兆881億円。8・3%増となる自動車を中心とした輸送用機器(5兆778億円)を上回る。

 ほかには繊維が2・5倍の2095億円。価格転嫁を進め、半導体や自動車など産業向け資材の生産も伸びる。原料炭など原材料費の高騰で在庫の評価損益が改善する鉄鋼は70・4%増加する。銀行は利ざや拡大により、10・9%増の9兆525億円となる。

 一方、空運は32・8%減の2060億円、海運は16・7%減の4981億円。