インタビューに答える金杉憲治駐中国大使=20日、北京の日本大使館(共同)

 【北京共同】金杉憲治駐中国大使は20日、北京の日本大使公邸で共同通信の単独インタビューに応じ、現在の日中関係の改善には「首脳会談が非常に大事」と述べ、広東省深センで11月に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での日中首脳会談開催に向け「最善の努力」をすると強調した。

 日中関係は昨年11月の高市早苗首相の台湾有事に関する国会答弁後に悪化した。日本政府は、高市氏と習近平国家主席との直接会談を膠着打開の突破口にしたい考え。ただ首脳会談開催に「楽観的にはなれない」として、両国関係が極めて厳しい状況であるとの認識も示した。

 金杉氏は首脳会談を追求する理由について「中国においては首脳会談が行われて、そのメッセージが国の隅々まで伝わることで前向きな影響が出る」と指摘。赤沢亮正経済産業相らが出席して江蘇省で23日まで開かれるAPEC貿易相会合や9月の国連総会などの場を活用して、閣僚や首脳レベルでの接触を重ねていく考えを示した。