「箱の中の羊」より((C)2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro.)

 【カンヌ共同】是枝裕和監督の最新作「箱の中の羊」(5月29日公開)の主演俳優として、第79回カンヌ国際映画祭を訪れた人気お笑いコンビ「千鳥」の大悟が、青い空が広がるフランス・カンヌの地でインタビューに応じ、作品やお笑いについて語ってくれた。

 「撮影中は是枝監督からは本当に何も言われず、さほど褒められもせず。不安っちゃあ不安でしたね」と振り返る大悟。

 「箱の中の羊」は近未来を舞台にしたSF。7歳だった息子の翔(☆(桑の又がそれぞれ十)木里夢)を亡くした建築家の音々(綾瀬はるか)と夫の健介(大悟)が、翔の生前の記憶を宿し、そっくりの姿をしたヒューマノイドの“翔”と暮らす日々を描き出す。

 大悟の岡山弁と絶妙な会話の間合いが印象的だ。これまでも映画への出演経験を重ねてきた大悟だが「今回、何も言われなかったのは是枝監督の作戦やと思う。『大悟を役者モードにさせない』と考えた監督は本当にあっぱれですよ」と笑う。

 スクリーンに映ったのは、バラエティー番組の時と同じ「そのまんまの自分」だった。何か言われれば意識し過ぎて不自然になり、褒められたら調子に乗る…。そんな自身の特性を是枝監督には把握されていたと話す。

 映画祭を振り返り「カンヌは素晴らしい街やった」と笑顔を見せる。妻役の綾瀬らと公式上映や記者会見に登場し、海外メディアの取材にも応じた。「隣を見ると『よう考えたら、この人は綾瀬はるかやな…』と我に返る。でも夫役やから、カンヌでは旦那面で過ごしてみました。『あ、うちの妻です』みたいな」

 近年、お笑い芸人の海外進出が話題だ。フランスで「千鳥」は人々を笑わせられると思うか―。そう尋ねると「『笑かせられない』とは言いたくない。フランスは恐らく自虐ネタは受けへんし、強気のお笑いのほうが合う気がするから、千鳥の漫才の『押しの強さ』は合うかも」と前向きだ。

 「フランス公演用のネタね、作ってもええけど。最悪スベっても、逃げて帰れば何とかなるし」