県内各地の代表的な文化資源をデジタル化して保存、紹介する県のウェブサイト「とちぎデジタルミュージアム“SHUGYOKU”(珠玉)」が今年、開設から丸3年を迎えた。文化資源の高精細画像や所蔵場所などを検索・閲覧でき、その掲載数はおよそ2千点に上る。有用な総合情報システムと言え、活用の機会を広げるため一層の周知を進めてほしい。
サイトは県内の国・県指定文化財などの資源を一元管理して広く一般公開し、認知度向上を図ることが目的。実物を見に現地へ足を運ぶきっかけとなり、観光客らの満足度を高めたり、広域周遊を促進したりする狙いがある。県は2022年度にデジタル化を始めており、その中から公開の準備が整ったものをサイトに掲載している。
絵画や彫刻、工芸品、無形文化財、建造物、動植物など幅広い区分について、名称や所在地、アクセス方法、概要のほか、高精細画像や動画などを掲載。区分や所蔵市町、フリーワードでの検索が可能で、通常は非公開の物も閲覧できる。
23年3月のサイト開設当初400点だった掲載数は今年3月末現在で約2千点に達した。サイトが多くの人に利用されるためには今後も掲載数を増やす必要があるだろう。
このデジタルアーカイブ事業は国の認定を受けた5カ年計画「県立博物館文化観光拠点計画」に基づく。本年度が最終年度で国の補助は区切りとなるが、県は以降も事業を継続していく考えという。
サイトの充実のためにはその前段となるデジタル化の継続は必要不可欠だが、相応の費用はかかる。本年度は約1500点のデジタル化を予定し、その業務委託料は約1800万円を見込む。事業への理解を引き続き得ていくべきだ。
サイトのアクセス数は23年度約7万件だったが、24年度は約14万件に。25年度も13万件を超え、堅調に推移する。一方で、計画では「26年度に46万アクセス」を目標として掲げており、さらなるPRが求められる。
県は10月、県立博物館でデジタル資料と実物を見比べる企画展を初開催する。さまざまな機会を通してサイトの認知度を高め、文化資源への興味関心とともに、教育や研究など多方面での利用促進にもつなげてほしい。
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