2026年5月20日
ギリアド・サイエンシズ株式会社

ギリアド、第1四半期業績を発表 


-ベクルリーを除く製品売上高は、前年比8%増の68億ドル- -ビクタルビの売上高は、前年比7%増の34億ドル-

 

ギリアド・サイエンシズ(本社:米カリフォルニア州フォスターシティ、ナスダック:GILD、以下ギリアド)は本日、2026年第1四半期の業績を発表しました。

 

ギリアドの会長兼最高経営責任者(CEO)ダニエル・オデイ(Daniel O’Day)は「ギリアドの2026年第1四半期の業績は、Yeztugoの成功に支えられ、ベースビジネスが対前年比8%増、HIV領域が10%増と、引き続き好調でした。この業績を反映して、通期の売上高ガイダンスを引き上げました。ギリアド史上最も強固なパイプラインを基盤に、Arcellx、Ouro MedicinesおよびTubulisの買収により、私たちはオンコロジーと炎症領域において、将来的に最有力となり得る医薬品の候補と技術的な基盤を新たに取り込んでいます。2026年には最大4つの製品上市と5つの第III相試験の更新が見込まれており、ギリアドは短期的にも長期的にも持続的な成長を遂げる態勢が整っています」と述べています。

 

2026年第1四半期の業績

・2026年第1四半期の売上高は、2025年同期比4%増の70億ドルでした。これは主にHIV製品、トロデルビ(R)(サシツズマブ ゴビテカン)およびLivdelzi(R)(seladelpar)の売上増によるものですが、一部はベクルリー(R)(レムデシビル)、慢性C型肝炎ウイルス(HCV)製品、細胞治療製品の売上減により相殺されました。

・希薄化後1株当たり利益(EPS)は、2025年同期の1.04ドルに対し、2026年第1四半期は1.61ドルでした。この増加は主に、2025年の有価証券の評価損に対して今期評価益となったための正味含み益、製品売上高の増加、買収に伴うインプロセス研究開発(IPR&D)費の減少によるものです。この増加は、法人税および販売費・一般管理費(SG&A)の増加により一部相殺されました。

・非GAAPベースの希薄化後EPSは、2025年同期の1.81ドルに対し、2026年第1四半期は2.03ドルでした。この増加は、主に製品売上高の増加と買収後のIPR&D費の減少によるもので、一部は法人所得税とSG&A費の増加により相殺されました。

・2026年3月31日現在のギリアドの現金、現金同等物および有価証券は、2025年12月31日現在の106億ドルに対し、86億ドルでした。この減少は主に、負債の返済28億ドル、配当金の支払い10億ドル、普通株式の買戻し4億1,900万ドルによるもので、一部は営業キャッシュフロー25億ドルにより相殺されました。

 

2026年第1四半期の製品売上

2026年第1四半期の製品売上高は、2025年同期比5%増の69億ドルでした。2026年第1四半期のベクルリーを除く製品売上高は、2025年同期比8%増の68億ドルとなりました。これは主に、HIV製品、トロデルビおよびLivdelziの売上増によるもので、一部はHCV製品および細胞治療製品の売上減により相殺されました。

 

HIV製品の2026年第1四半期の売上高は、2025年同期比10%増の50億ドルとなりました。これは主に需要増と平均販売価格上昇に牽引されましたが、在庫影響により一部相殺されました。

 

・ビクタルビ(R)(ビクテグラビル50mg/エムトリシタビン200mg(FTC)/テノホビルアラフェナミド25mg錠(TAF))の2026年第1四半期の売上高は、2025年同期比7%増の34億ドルとなりました。これは主に需要増と平均販売価格上昇によるものですが、在庫影響により一部相殺されました。

・デシコビ(R)(FTC 200mg/TAF 25mg)の2026年第1四半期の売上高は、2025年同期比38%増の8億700万ドルでしたが、これは主に平均販売価格上昇と需要増によるものです。

 

2026年第1四半期の肝臓疾患領域のポートフォリオ売上高は、2025年同期比1%増の7億6,700万ドルとなりました。これは主にLivdelziの需要増によるものですが、在庫影響およびHCV製品の売上減により一部相殺されました。

 

ベクルリーの2026年第1四半期の売上高は、2025年同期比52%減の1億4,400万ドルとなりましたが、これは主にCOVID-19関連の入院率低下によるものです。

 

細胞治療製品の2026年第1四半期の売上高は、競争環境の影響を受け、2025年同期比12%減の4億700万ドルとなりました。

・イエスカルタ(R)(アキシカブタゲン シロルユーセル)の2026年第1四半期の売上高は、2025年同期比14%減の3億3,200万ドルとなりました。これは主に、クラス内およびクラス外の競争によるものです。

・Tecartus(R)(brexucabtagene autoleucel)の2026年第1四半期の売上高は、2025年同期比4%減の7,500万ドルでした。これは主に、クラス内の競争によるものです。

 

トロデルビ(R)(サシツズマブ ゴビテカン)の2026年第1四半期の売上高は、2025年同期比37%増の4億200万ドルでした。これは主に、需要増、在庫動向の改善および平均販売価格上昇によるものです。

 

2026年第1四半期の製品売上総利益率、営業費用、および実効税率

・2026年第1四半期の製品売上総利益率は、2025年同期の76.7%に対し、79.2%でした。2026年第1四半期の非GAAPベースの製品売上総利益率は、2025年同期の85.5%に対し、87.5%でした。この増加は主に、ロイヤルティ関連の債務終了および製品構成によるものです。

・2026年第1四半期の研究開発(R&D)費は14億ドルで、2025年同期と比較して横ばいとなっています。これは主に、オンコロジー領域の臨床試験活動減少と構造改革費減少が、ウイルス性疾患領域の臨床製造への投資の増加により完全に相殺されたためです。2026年第1四半期の非GAAPベースのR&D費は、2025年同期の13億ドルに対し、14億ドルでした。これは主にウイルス性疾患領域の臨床製造への投資の増加によるもので、一部はオンコロジー領域の臨床試験活動の減少により相殺されました。

・2026年第1四半期の買収に伴うIPR&D費は1億700万ドルで、これは主に、Suzhou Genhouse Bio Co., Ltd.(Genhouse)との提携に関する前払金8,000万ドルに起因するものです。

・2026年第1四半期のSG&A費は、2025年同期の13億ドルに対し、15億ドルとなりました。これは主に、HIV製品販売促進費の増加およびギリアド財団への有価証券の寄付によるものです。2026年第1四半期の非GAAPベースのSG&A費は、2025年同期の12億ドルに対し、14億ドルとなりました。これは主にHIV製品販売促進費の増加によるものです。

・2026年第1四半期の実効税率(ETR)は、2025年同期の20.2%に対し、21.7%でした。非GAAPベースのETRは、2025年同期の16.3%に対し、2026年第1四半期は18.3%でした。この増加は主に、前年に計上された州税上の利益が当期は発生しなかったことによるものです。

 

ガイダンス、および今後の見通し

ギリアドの2026年通期業績見通しは、以下の通りです。

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M106647/202605199310/_prw_PT1fl_GJCMe6sJ.png

 

2月時点のガイダンスと比較すると、更新後の2026年通期のGAAPベースおよび非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益のガイダンスは約9.50ドル引き下げられました。これは、予想される買収によるIPR&D費115億ドル、ならびに以下で詳述するArcellx, Inc.(Arcellx)、Ouro Medicines, LLC(Ouro)およびTubulis GmbH(Tubulis)の取引に関連する資金調達費用によるものです。

 

本ガイダンスに関する追加情報およびGAAPベースおよび非GAAPベースの財務情報の調整は、添付の表に記載されています。財務ガイダンスは、多くのリスクや不確実性を伴います。また、後述の「将来予測に関する記述」もご参照ください。

 

前回の四半期報告書以降の主な更新情報

ウイルス性疾患

・ウイルス学的抑制が得られているHIV陽性者を対象としたビクテグラビル/レナカパビル(BIC/LEN)配合剤について、米国食品医薬品局(FDA)が優先審査制度に基づいて新薬承認申請を受理し、処方薬ユーザーフィー法(PDUFA)期日を2026年8月27日とすることが発表されました。

・2026年レトロウイルス・日和見感染症会議(CROI)において、ウイルス学的抑制が得られているHIV陽性者を対象としてBIC/LENの経口1日1回1錠レジメンを評価するARTISTRY-1およびARTISTRY-2試験の最新の第III相試験結果が発表されました。抗レトロウイルス療法を切り替えたHIV陽性者において、BIC/LENは高いレベルのウイルス学的抑制を維持し、Week 48時点で複雑なレジメンおよびビクタルビと同程度の有効性を示しました。これらのデータは、グローバルな規制当局への申請の裏付けとなるものです。

・米国の14の州とコロンビア特別区におけるHIV予防イニシアチブを拡大するために、Community Health Worker Comprehensive HIV Prevention Initiativeプログラムに1,200万ドルを投資することを発表しました。

・米国国務省、米国大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)およびグローバルファンドからの新規投資で、HIV予防のためのレナカパビルを追加で100万人に提供することを発表し、PEPFARおよびグローバルファンドが支援する国々で合わせて最大300万人への支援を実施します。

 

オンコロジー

・1株当たり115ドル(推定株式価値78億ドル)および1株当たり5ドルの不確定価額受領権でArcellxの買収を完了しました。今回の買収は、再発/難治性(R/R)多発性骨髄腫(MM)を対象とするanitocabtagene autoleucel(anito-cel)の開発に関するArcellxとの既存の提携契約を基盤としており、またギリアドのオンコロジー領域と炎症領域におけるポートフォリオの強化を可能とするArcellxのD-Domain BCMAバインダーも加わります。

・4L+R/R MMを対象としたanito-celの生物学的製剤承認申請がFDAに受理され、PDUFA期日を2026年12月23日とすることを発表しました。

・次世代抗体薬物複合体(ADC)を開発している株式非公開のバイオテクノロジー企業であるTubulisを買収する最終合意を発表しました。同社は現在、プラチナ抵抗性卵巣がんおよび非小細胞肺がんを対象に、NaPi2b標的トポイソメラーゼI阻害剤ADCのTUB-040を第Ib/II相開発中です。取引の完了は、特定の規制当局への申請の有効期限または終了、およびその他の慣例的条件を条件とします。

・R/Rマントル細胞リンパ腫の成人患者を対象としたTecartusが、迅速承認(2020年7月)に続き、FDAの通常承認を取得しました。ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤による治療歴がなく、1種類以上のレジメンでの治療後に再発または難治性と判定された患者さんを対象にZUMA-2試験のコホート3で得られた有効性、安全性および薬物動態のデータが添付文書に記載されました。

 

炎症領域

・自己免疫疾患に対するT細胞エンゲージャー(TCE)療法を開発する株式非公開のバイオテクノロジー企業であるOuroを買収する最終合意を発表しました。今回の買収により、Ouroの主力開発品であるBCMAxCD3 TCEのOM336(gamgertamig)がギリアドのポートフォリオに加わります。取引の完了は、特定の規制当局への申請の有効期限または終了、およびその他の慣例的条件を条件とします。ギリアドは、この買収に関連してGalapagos NV(Galapagos)と枠組み契約を締結しており、この契約には特に16億7,500万ドルの前払金と最大5億ドルのマイルストーン支払いを均等に分配することが含まれています。

 

企業展開

・当社取締役会は、2026年第2四半期の普通株1株当たりの四半期配当は0.82ドルとしたことを発表しました。配当金は、2026年6月15日の営業終了時に登録されている株主に対して、2026年6月29日に支払われます。将来の配当は取締役会の承認を得るものとします。

 

本プレスリリースでは、一部の金額および割合が四捨五入されているため、係数の総和が一致していない、再計算で数字が合わない場合があります。

 

電話会議

ギリアドは、太平洋時間本日午後1:30に業績説明のための電話会議を開催します。ウェブでの生配信はhttp://investors.gilead.comでご覧いただけます。また、アーカイブはwww.gilead.comで1年間ご覧いただけます。

 

非GAAPベースの財務情報

本資料に記載されている情報は、非GAAPと明記されていない限り、米国では一般に公正妥当と認められる会計原則(GAAP)に基づいて作成されています。経営陣は、非GAAP情報をギリアドのGAAP財務情報と併せて検討することにより、投資家に有益な情報を提供できると考えています。これは、経営陣がこのような情報を経営、予算管理、および財務計画を目的に社内で使用しているためです。非GAAP情報は、包括的な会計規則に基づいて作成されたものではなく、GAAPに基づいて報告されたギリアドの業績の理解を補完するためにのみ使用されるべきものです。一般的に、非GAAP財務情報には、買収無形資産償却費、その他通常では想定できない項目やギリアドの事業の基本的な事業状況を反映していない項目を含む取得関連費用、保有株式等の公正価値評価、当該の除外事項ならびに税法の変更、法人間での無形資産の移管、および法人の構造改革費など基本的な状況を反映していないその他の個別の税金費用や便益を伴う当該税金費用や便益は含まれていません。ギリアドは、非GAAP財務情報から買収した無形資産の償却費を一貫して除外していますが、経営陣は、このような無形資産が買収の一部として計上され、継続的な収益創出に貢献していることを投資家に理解してもらうことが重要であると考えています。非GAAP評価指標は、同業他社では異なる定義や計算方法を採用している場合があります。非GAAPベースの財務指標と最も直接的に比較できるGAAP基準の財務指標との比較表は、下記の表をご参照ください。

 

ギリアド・サイエンシズについて

ギリアド・サイエンシズは、すべての人々にとってのより健康な世界の実現を目指し、30年以上にわたり医療の革新を追求し、飛躍的な進歩を遂げてきたバイオ医薬品企業です。当社は、HIV、ウイルス性肝炎、COVID-19、がん、炎症性疾患などの生命を脅かす疾患の予防と治療のため、革新的な医薬品の開発に取り組んでいます。カリフォルニア州フォスターシティに本社を置き、世界35カ国以上で事業を行っています。