政府は18日、最新の人工知能(AI)を悪用したサイバー攻撃への対応を強化するため、関係省庁会議で対策を取りまとめた。システムの脆弱性を見つけ出す能力が非常に高いと指摘される米新興企業アンソロピックのAI「クロード・ミュトス」が念頭にある。対策では重要インフラやソフトウエアの事業者、政府内の情報セキュリティー担当部局に注意喚起するとともに、最新AIを脆弱性の発見に活用するよう促す。

 最新AIの活用でサイバー攻撃への防御力強化が期待される一方、悪用される前に対策を進める必要があると呼びかける方針だ。

 対策には他に(1)サイバー攻撃に関する情報の集約・分析(2)金融分野で実施されている官民連携枠組みの他分野での推進(3)人材の育成推進(4)外国政府やAI開発者との協力―を盛り込んだ。

 18日の会議には松本尚サイバー安全保障担当相と警察庁、総務、経済産業、国土交通、防衛各省など関係省庁の担当幹部が出席した。

 松本氏は、最新AIの悪用によりサイバー攻撃の規模・スピードが劇的に増す恐れがあるとして、対応は「喫緊の課題だ」と指摘した。