8月の全国高校野球選手権大会で、女性審判員がデビューする。1世紀超の歴史を持つ春夏の甲子園大会で初めてで、地方大会などで腕を磨いてきた5人が聖地に立つ。日本高野連は多様な人材が活躍する場を広げることで、競技の発展や審判員の新たな担い手確保につなげたい考えだ。
「アウト!」「セーフ!」。5月上旬、兵庫県西宮市の甲子園球場にりんとした声が響いた。ルールや技術を学ぶ全国審判講習会に、夏の甲子園へ準備を進める女性も参加。埼玉県高野連に所属する佐藤加奈さん(39)は「声は男性と違う。こういう声もいいなと思ってもらえたら」と熱く語った。
佐藤さんは十数年前、赴任した中学校で野球部顧問になったことを機に審判を始めた。幼い2児の母でもあり、球場で子の面倒を見てもらうなど周囲の協力を得ながら奮闘している。
神奈川県の岩男香澄さん(33)は選手として聖地に憧れた一人だ。東京・蒲田女高(現羽田国際高)では全国高校女子選抜大会で優勝したが注目度は低い。高校を出ると審判員となり、現在は看護師をしながら試合に出向く。
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