美空ひばりさん=1956年

 日本コロムビアは15日、歌手美空ひばりさんが18歳の時に録音した未発表曲の音源が見つかったと発表した。美空さんの芸能活動開始から今年で80年になるのを記念して同社が6月に発売するCDボックスセット「うたの宝石箱」に収録する。

 同社が、保管するマスターテープのデジタル化を進める中で発見した。タイトルは「二人きりで」で、1956年2月10日の録音。テーブルで向き合う相手に気持ちを言い出せない少女の揺れる恋心を、洒脱なメロディーに乗せて歌っている。作詞は「東京キッド」の藤浦洸さん、作曲は「お祭りマンボ」の原六朗さんという、初期の美空さんのヒット曲で知られる2人が手がけた。

 日本コロムビアによると、「二人きりで」は何らかの理由でリリースが見送られ、同じ日に録音したもう1曲は「ワンワン物語」として56年6月に発売された。

 美空さんの長男で「ひばりプロダクション」社長の加藤和也さんは「母の歌声からは平和な青春の輝きを感じ取ることができる」とコメントを出した。