スケートボードなどをはじめとする都市型スポーツの拠点として、宇都宮市が下平出町に整備した東部総合公園「アークタウン宇都宮」が3月末にオープンした。次世代型スポーツに特化した全国的にも珍しい施設を、市のにぎわい創出に活用したい。

 公園は次世代型路面電車(LRT)の平石停留場の北側約3・6ヘクタールに整備された。スケートボード元日本代表監督が監修した全天候型のスケートパークや自転車のBMXパークのほか、3人制バスケットボールコートを備えた屋根付きの多目的広場がある。

 公園整備に民間の資金やノウハウなどを活用する「パークPFI(公募設置管理制度)」で県内の公園を新設したケースは初めて。公共施設部分の事業費は26億円で、1割を選定事業者が負担した。施設を無理なく維持管理していくには初心者でも気軽に利用できるよう情報を発信することに加え、農産物直売所や飲食店も活用して継続的に人を呼び込めるかが鍵となる。

 4月2~5日には、スケートボードの国内最上位大会として知られる「第4回日本オープン」が開かれ、パリ五輪で2大会連続の金メダルを獲得した堀米雄斗(ほりごめゆうと)選手らが出場した。宇都宮ライトレールによると、平石停留場の乗降客数は開園前から大きく増えたという。

 11月には2028年米ロサンゼルス五輪につながる重要な国際大会も開かれる予定だ。市にとっては自転車のジャパンカップや3人制バスケットボールのワールドツアーと並び、インバウンド(訪日客)誘客促進の起爆剤となる可能性も秘めている。万全の準備を整え、大会を成功に導きたい。

 施設の最大の特長は、JR宇都宮駅東口からLRTで13分という立地の良さだ。市中心部を訪れる人の周遊を促すため、スポーツの大会だけでなく、スポーツ関連のパブリックビューイングなどイベントを積極的に開催し、地域活性化につなげてほしい。

 LRT停留場に近い公共施設としては、ブレックスアリーナ宇都宮や宇都宮清原球場などがある。アークタウンが成功するかは、市がLRTを基軸としたまちづくりを進める上で重要な試金石となる。都市型スポーツ施設と既存施設を効果的に活用できれば、地域のさらなる発展につながるだろう。