日米英のAI規制に向けた取り組み

 【ワシントン共同】ニューヨーク・タイムズ紙は4日、トランプ米政権が、新たな人工知能(AI)モデルに対し、公開前の審査を検討していると報じた。政府関係者らの話として伝えた。新興企業アンソロピックの生成AI「クロード・ミュトス」といった先端AIがサイバー攻撃などに悪用されるリスクへの警戒感が高まっていた。

 中国とのAI開発競争を見据え、トランプ大統領はこれまで米企業が主導権を握るため規制には消極的な立場だった。しかしAIの想定外の進化に対処するため、方針を転換する形となる。

 報道によると、政権は、事前審査を含むAI開発の監督方法を検討する作業部会の設置に向け、大統領令を出すことを内部で議論しているという。この作業部会はIT企業幹部と政府関係者で構成する。

 ホワイトハウス当局者は報道について「臆測だ」と述べた。

 英国もAI審査の整備を進めており、これに似たものになる可能性があるという。英国の制度は、複数の政府機関がAIの安全基準を確認する仕組みとされる。