製紙大手の王子ホールディングス(HD)が、今年4月以降入社の新卒や中途採用の社員を対象に、将来の退職一時金の給付制度を廃止した。廃止分を毎月の給与に上乗せすることで、若年層のやる気や定着率の向上につながると判断。中途採用が増加し、終身雇用や新卒採用を前提とした制度の魅力が薄れているという側面もあった。大企業の雇用慣習に一石を投じる試みと言えそうだ。
ゲーム大手のセガサミーホールディングスも、社員が退職金の前払いによる給与上乗せを選べる制度を2023年に始めている。今後もこうした取り組みが広がっていく可能性がある。
王子HDのこれまでの退職給付制度は、退職金と確定拠出年金が50%ずつで構成されていた。勤続15年程度を経ると大きく増額する仕組みだったが、同社の中途採用比率は既に5割に達しており、十分なメリットを得られない人が増えていた。
退職金の廃止分は、給与上乗せ以外に、会社が拠出する年金の掛け金の増額も選べる。
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