NTTデータの男性社員=当時(27)=が2023年、同社と取引先の有志が開催した駅伝大会に出場し、熱中症で死亡したのは予防措置を怠ったことなどが原因だとして、男性の妻(32)が両社に、約1億1千万円の損害賠償を求める民事調停を東京簡裁に申し立てたことが分かった。遺族らが24日に記者会見して明らかにした。
申立書や遺族によると、男性はキリンホールディングスのシステム保守管理を担当していた。23年5月20日、両社有志が開催した駅伝大会に参加したが、神奈川県二宮町を走っている最中に熱中症で倒れて救急搬送され、7月に亡くなった。
遺族側は「重要な顧客との親睦行事で、参加拒否は困難だった」と指摘した上で、給水の準備や救護体制が整備されておらず、熱中症予防策を講じる注意義務を怠ったと主張している。
男性の妻は「当たり前だった日常が一瞬で奪われた。原因や責任の所在、安全管理の在り方について会社側から十分に明らかにされているとは言えない」と訴えた。
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